あいべ整形外科
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その他の疾患

その他の疾患

疲労骨折

疲労骨折とは、1回の大きな外力で骨が折れる通常の骨折と異なり、同じ部位に小さな力が少しずつ加わることで発生する骨折です。慢性的なスポーツ障害のひとつで、ランニングやジャンプなど、同じ動作を繰り返すスポーツ選手に多くみられます。

症状

ケガが原因の外傷骨折と異なり、強い痛みや内出血などを伴わず、痛みがあっても運動を続けられることが多いです。そのため無理をしてスポーツを続けると難治性になります。運動中や圧迫すると痛みを感じることが多く、痛みのある部位が腫れたり、少し膨らんだりする場合もあります。

肉離れ

肉離れとは、急に無理な動作をした場合に発生する筋膜や筋線維の損傷・断裂のことを指します。スポーツによるものが多く、典型的なふくらはぎの肉離れは、下腿二頭筋の内側頭の筋肉の部分断裂です。筋肉が伸ばされながら収縮すると、筋力に負けて部分断裂を生じることがあり、それが「肉離れ」です。

症状

発症すると患部に激痛が走り、運動を続けられなくなります。また、痛みのある部位をよく観察すると、くぼみや変色が生じている場合もあります。

シンスプリント

シンスプリントとは、すねの骨(脛骨)にくっ付いている骨膜が炎症を起こしている状態であり、陸上競技、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、ダッシュやジャンプを繰り返すスポーツをしている人に多くみられます。

症状

脛骨内側の下から3分の1に痛みが生じる特徴があり、初期の段階では、運動後に “ジーンとする鈍痛” を感じるだけですが、次第に運動中も痛みを感じるようになります。進行すると安静時にも痛み、歩行困難になることもあります。

骨腫瘍

骨腫瘍とは、骨に発生した腫瘍で、原発性腫瘍と転移性腫瘍に分けられ、原発性腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。良性骨腫瘍は、膝や股関節周囲、手の骨に発生することが多く、運動や歩行時の痛みで気付かれる、また骨の隆起や、骨折を生じて発見されることもあります。痛みは軽度で非進行性のものもありますが、進行して骨の外にまで拡大するものもあります。悪性骨腫瘍は、10歳代に発症しやすい骨肉腫に代表される原発性骨腫瘍と、癌の骨転移に代表される転移性骨腫瘍があります。悪性骨腫瘍全体では転移性骨腫瘍が大半を占めます。

軟部腫瘍

軟部腫瘍とは、脂肪組織、筋組織、線維性組織、末梢神経、血管など間葉系(非上皮性)組織と呼ばれる内臓を支持している、あらゆる組織から発生する腫瘍の総称です。軟部腫瘍は無症状のものも多いですが、血管腫や神経鞘腫のように痛みやしびれなどの症状を伴う腫瘍もあります。また、悪性でも症状がない場合が非常に多く、無症状でも悪性を否定できないので、専門医受診が必要です。

ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態を指します。

症状

筋力の低下、バランスが取れなくなる、関節が痛む等の症状があり、歩行や外出機会の減少により、さらに進行すると歩行困難・寝たきりになるなどの症状が挙げられます。

痛風

痛風とは、尿酸(プリン体の老廃物)が関節に蓄積して結晶化し、炎症を起こした状態のことです。男性がかかりやすく、運動不足、高脂肪・高カロリーの食生活、お酒の飲みすぎなどによって体内の尿酸が過剰に蓄積することで起こります。痛風を放置すると、さまざまな合併症を招くリスクがあり、生活習慣の改善をはじめとした適切な治療が必要となります。

症状

痛風では、突然足の親指のつけ根など関節が赤く腫れて激痛が起こります。風が吹くだけでも痛むということから痛風と呼ばれます。耳の外側の軟らかい部分に痛風結節と呼ばれるしこりのようなものができることもあります。