こんにちは、あいべ整形外科院長の相部和士です。
今回は、骨の健康に関わる大切な病気、「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」についてお話しします。
骨粗鬆症ってどんな病気?
骨粗鬆症とは、骨がスカスカにもろくなり、ちょっとしたことで骨折しやすくなる病気です。
骨は常に古いものが壊され、新しいものが作られるサイクルを繰り返しています。このバランスが崩れ、骨を作る力よりも、壊す力が強くなると、骨の密度(骨量)がだんだん減ってしまいます。
特に、閉経後の女性や、高齢の方に多く見られます。
「まだ大丈夫」と思っていませんか?
骨粗鬆症の怖いところは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。「腰や背中が痛む」「身長が縮んだ気がする」といった症状が出たときには、かなり進行している可能性があります。
そして、最も避けたいのが「骨折」です。
⚫︎転んだわけでもないのに、背骨が潰れる(いつのまにか骨折)
⚫︎手首や股関節の骨折
このような骨折は、生活の質(QOL)を大きく低下させ、寝たきりになる原因にもなりかねません。
【骨粗鬆症のチェックと対策】
私たちは、骨粗鬆症を予防し、進行を遅らせるために以下のことをおすすめしています。
1. 定期的な骨密度検査:
定期的にご自身の骨の状態を正確に把握することが大切です。当院では、前腕用骨密度測定装置 ALPHYS Aを導入しており、『DEXA方式』で骨密度を測定します。
2. 食事によるサポート:
カルシウムやビタミンD、ビタミンKなど、骨を強くする栄養素を意識して摂りましょう。
3. 適度な運動:
骨に少し負荷をかけることで、骨を強くする細胞の働きを活性化できます。ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどが効果的です。
4. 薬による治療:
骨密度が低いと診断された場合は、お薬で骨の破壊を抑えたり、骨を作るのを助けたりする治療を行います。
骨粗鬆症は、予防や早期発見・治療が非常に重要です。
自覚症状がなくても、リスクが高いと感じる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。皆様の健康で活動的な生活をサポートいたします。