あいべ整形外科
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橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)とは?

「転んだときに手をついてから、手首が激しく痛む」「腫れてきて、形が変形しているように見える」

そんなときに最も疑われるのが、「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)」です。

これは、手首の関節のすぐ近くにある「橈骨(親指側の太い骨)」が折れてしまう怪我です。特に骨がもろくなり始める中高年の女性や、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のある方に多く見られますが、転倒の勢いが強ければ、若い方やスポーツ中にもよく起こります。

【主な症状と、すぐに受診すべき理由】

骨折すると、手首に強い痛みや腫れ、内出血が現れます。骨のズレが大きいと、手首が「フォークの背」のように不自然に変形することもあります。また、近くを通る神経が圧迫されて、指先がしびれることも少なくありません。

「ただの突き指や捻挫だろう」と放置してしまうと、骨が曲がったままくっついてしまい、後から**「手首が回らない」「力が入らない」「痛みが残る」**といった後遺症に悩まされる原因になります。早期の正しい診断と治療が、その後の手の機能を大きく左右します。

【治療について】

治療は、レントゲンなどで骨のズレ具合を確認して決定します。

• ギプス固定(保存療法): 骨のズレが少ない場合や、元の位置にきれいに戻せる場合は、ギプスで数週間しっかりと固定します。

• 手術療法: 骨のズレが大きくギプスだけでは安定しない場合や、関節の中にまでひびが及んでいる場合は、小さなプレートなどで骨を内側から固定する手術を行うことがあります。

どちらの治療でも、固定していない指は翌日からしっかり動かすことが、手首の硬直(拘縮)を防ぐための大切なリハビリになります。

【最後に】

手首は、日常生活のあらゆる動作で使う非常に重要な関節です。転んで手をつき、「いつもと違う強い痛みや腫れ」を感じたら、無理に動かそうとせず、すぐに整形外科を受診してください。

早めの適切な処置が、元の快適な生活へ戻るための一番の近道です。